大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

今年の訪問地(沖縄編)

 第36回大分県少年の船の目的地は「沖縄&種子島」の2ヶ所です。

まずは最初に訪れる沖縄でどんなところを回るのかチェックしていきましょう。


�@大分の塔
沖縄上陸後に最初に目指すのは、沖縄県南部糸満市にある「大分の塔」です。
ここは太平洋戦争末期に沖縄で繰り広げられたアメリカ軍との戦いで命を落とした、大分県出身兵士の御霊を慰める場所です。
沖縄戦による戦死者は約10万人と言われていますが、その中には大分から兵士として戦闘に参加した979名も含まれています。
979名というと、今年の少年の船の団員数の約2倍です。大分県だけでもそんなにたくさんの方が犠牲になった激しい戦闘だったのです。





この碑のある場所は「米須(こめす)の丘」と呼ばれ、周りには和歌山県広島県など他県の慰霊碑もたくさんあります。
大分の塔に使われている石は、はるばる大分県耶馬溪から運ばれたものだそうです。
ここでは毎年慰霊祭を行い、船内で折った千羽鶴を献納して「ふるさと」の歌を歌います。



�Aひめゆりの塔
大分の塔からバスで5分程度のところに「ひめゆりの塔」と「ひめゆり平和祈念資料館」があります。
ここも毎年必ず訪れる場所です。


※写真中央の大きな碑が有名ですが、元々のひめゆりの塔は右下に写っている小さな碑です。

「がま」と呼ばれる天然の縦穴洞窟の淵にこの碑は建っています。
この「がま」が戦争中には病院のかわりとして使われ、多くの女学生が兵士の看護にあたりました。
この女学生たちは「ひめゆり部隊」と呼ばれ、多くの方が戦闘に巻き込まれたり、アメリカ軍に追い詰められて自決したりして命を落としました。

昨年までは資料館でこの「ひめゆり部隊」の生存者の方から直接戦争の体験談を聞くことができていました。
しかし、元ひめゆり隊の方々も高齢化により今年の3月で講師を引退されてしまいました。
今は、ひめゆり部隊の意志を引き継いだ若い世代の講師による講話が行われているのですが、少年の船一行が訪れる7月27日は講話がお休みなんだそうです。
そのため今年は映像学習になる予定です。

講話が聞けなくなるのは残念ですが、これまで毎年講話を聞かせていただいていたことがどれだけ貴重なことだったかとあらためて実感しました。


いままで本当にありがとうございました。


資料館には戦争当時の記録や遺品、証言集などたくさんの展示品があります。
毎年、団員たちは真剣な表情で見学しています。


戦争の悲惨さと平和の尊さをしっかり学んでほしいと思います。


少し長くなったので、続きは次回で!