大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

東北に行ってきました�@・・・「支援」

4月28日(土)に、宮城県気仙沼市に行ってきました。
東日本大震災後、初めて東北を訪れる機会をいただきました。


(4月12日 大分合同新聞

「大分米一升運動」と題して、
3月下旬から大分県内の浄土宗のお寺や檀家さん、
また日田市の商工会議所青年部などが集めた大分のお米およそ2300kgを、
被災された皆さんにお渡しするためです。



この日、私は朝一番の飛行機で羽田空港へ飛び、
東京駅から東北新幹線に乗って岩手県一ノ関駅で下車。
レンタカーを借りて隣の気仙沼市へ入りました。



この日、気仙沼市の少し高台にある浄念寺では、
地域の方々が大勢集まって花見が行われました。
大震災直後は、本堂などが避難所として長期間使われていたそうです。




震災後2回目の春ですが、ようやく「花見でもやりましょう!」と計画され、
東京や福島からも若い僧侶がかけつけ、
もちつきをしたり、けんちん汁などを振る舞い、会場を盛り上げました。



久しぶりの青空に、薄紅色の桜が満開でした。

現在は仮設住宅で生活している檀家のみなさんに、少しでも生活の足しにしていただこうと、
この花見の会場で、大分米をお渡しすることになったのです。



配布時間の3時間以上も前から、整理券を配るほどたくさんの方々がお見えになりました。

大分浄土宗青年会の僧侶が10kgずつ袋詰めにしたお米のうち、およそ150袋が、
フードバンク日田さんやセカンドハーベストジャパンさんの輸送協力により、
午後1時ごろ、浄念寺に届きました。




さぁ、行列ができました。
大分米の配布の時間です。



大分からは私を含め3人の僧侶が現地入りし、一人一人にお米をお渡ししました。






受け取る方々の顔は、喜びにあふれておられました。
ここまで来て、良かったと思いました。




電気を点けなければ暗い仮設住宅で暮らす方々は、なかなか外部の人と交わることがないそうで、
「こんなにたくさんの人の顔を見たのは、避難所生活の時以来だ。」と話しておられました。



そして、東北だからお米が足りないということはないだろうと、九州の人は思いがちですが、
実はそんなことはありません。
お米や食料、日用品はまだまだ不足しています。




「やっぱり日本人はお米が一番の必需品です。
大分からわざわざ届けに来てくれてありがとうございました。
いただいてばかりで、何もお返しができなくてごめんなさいね。
大分のみなさんにくれぐれもよろしくお伝えください。」
お米を受け取った方や、浄念寺の住職さんの声でした。

夕方、気仙沼市のとなりの岩手県陸前高田市正覚寺にも、
大分県日田市からの食料品などをお届けしました。





このお寺のすぐ下まで、津波が押し寄せたそうです。
たくさんのお檀家さんが、命を奪われました。



現地の方々の気持ちを、大分のみなさんにお伝えしておかなきゃ!と思い、
少年の船のブログを利用させていただきました。


次のブログでは、その�A・・・「現地状況」を報告します。