大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

「キラキラの思い出」(37)

今年も残り半月となりました。

みなさん、お元気でお過ごしですか

私の知ってる高校生達は、今、修学旅行に行っております。いいなぁ〜


では、ファイナルパーティーのキラキラを続けます。


4日目・7月30日

ステージに並んだ28人の班長さんを代表して、2人の班長さんからのメッセージが終わりました。

ここまで来ると、残されたプログラムは、

・・・・・そう・・・・・  あの歌。

ともだちになるために


団員の中には、「その曲、かけないで〜」って思った人も多いはず。
だって、この曲が流れてしまうと・・・、少年の船が終わっちゃうもんね。



思い出してください・・・・、4日前の自分のこと
思い出してください・・・・、みんなと出会う前の自分のこと

ドキドキして、ちょっぴり不安だった・・・・
ワクワクして、なかなか眠れなかった・・・・

そんなみんなが、ふじ丸で出会いました。

空と海に囲まれた、この船の上で・・・・


忘れないでください・・・・、みんなと過ごした日々のこと
忘れないでください・・・・、一緒に笑って、一緒に泣いた仲間のこと

おなかが痛くなるまで笑ったこと・・・・
くやしくて涙を流したこと・・・・
輪になって語り合ったこと・・・・

そのすべてが、大切な、大切な、宝物。

考えてみてください・・・・、ぼくらはなぜ、出会ったんだろう?
考えてみてください・・・・、わたしたちはなぜ、出会ったんだろう?

それは・・・

そう・・・

ともだちになるために。





音響担当の私は、とうとう、この曲のスタートボタンを押しました。

ともだちになるために 人は出会うんだよ
どこのどんな人とも きっとわかりあえるさ

ともだちになるために 人は出会うんだよ
同じようなやさしさ 求め合っているのさ

今まで出会ったたくさんの 
きみと きみと きみと きみと きみと きみと きみと
これから出会うたくさんの
きみと きみと きみと きみと ともだち



(詞/新沢としひこ・曲/中川ひろたか)


今まで明るかったパシフィックホールの照明が、だんだんと消えていき、最後は600個のペンライトの光だけになりました。



でも、みんなの顔はしっかりと見えます。
1個1個の光は小さくても、ちゃんと輝いている証拠です。
その光が600個もあつまれば、とっても大きな光となって、私たちを照らしてくれます。




みんなの気持ちは、このとき、どうだったのかな


ホールは、「ともだちになるために」の大合唱だけど、その唇は小きざみに震え、肩は上下にゆれ、すすり泣く声もまじっています。


班長たちは、肩を組みました。




あふれてくる涙を、となりの人の腕でぬぐう班長もいました。
「きみと きみと きみと・・・」の歌詞のところで、班長たちは、自分の班員を指差しています。



曲が終わりました。ペンライトが、班長達に向けて強く振られています。



アンコールがあります。
今度は、班長達も自分の班に戻って、もう一度「ともだちになるために」を歌いました。

泣き声で、歌になりませんでした。
会場は、涙と歓声につつまれました。


この「ともだちになるために」が、大分県少年の船のテーマソングになって、10年ちょっとがたちました。
少年の船のために作った歌ではありませんが、本当に少年の船にピッタリの歌だと思います。


ファイナルパーティーは、まだまだ続きます。