大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

峰入り取材中(2)

今日は、とってもすばらしい天気です。

そんな中、昨日のブログでもお伝えした、「六郷満山 峯入り」を引き続き取材してきました。



歩くのは、今日が最終日。
武蔵町の丸小野寺を出発し、安岐町の両子寺をめざします。

午前中は、私が自分のお寺で大きな法要があったので、他のケーブルスタッフに取材をお願いし、午後からカメラを担ぎました。

両子山のふもと、両子寺をめざす修行僧&一般行者のみなさん。



いたるところで、地元のみなさんが「おせったい」で旅人の疲れをいやしてくれています。




ここでは、あるおばあさんが、
「このために、昨日、一日がかりで山に入って、わらびを採ったんで。今朝、ゆがいて味付けして出しちょるんじゃ、おいしいでぇ〜。」と話してくれました。

ある行者さんは、
「5日間で150キロを歩くんだけど、おせったいのおかげで、体重が増えてしまう。でも、本当にありがたいです。」
と話していました。



10年に一度の峯入りを、地元のみなさんも心から歓迎しているようでした。



途中、100歳のおばあちゃんが道端で僧侶の加持を受けていました。
峯入りを拝むのは、何回目なんだろう。
ますますお元気で!


最後の休憩を終え、わらじを締め直す僧侶。



ほら貝の音が、両子の谷にこだまします。




両子河原座の上に架かる道路からのショット。




残り1キロです。


報道のカメラマンさん・音声さん・ディレクターさんも、おつかれさまです。
オンエアーはいつでしょうか???



いよいよ両子寺の参道に入ります。



仁王様が、ちょっとばかり微笑んでいるような・・・・




「六根清浄(ろっこんしょうじょう)※」と唱える声も、しだいに大きくなります。

※金剛杖(こんごうづえ)を携え、「六根清浄」と唱えながら登るのは、それによって登山者の身心が清らかとなり、その功徳によって無事に登山ができるように祈るもので、六根の罪の懺悔(さんげ)を説いた『観普賢菩薩行法経(かんふげんぼさつぎようぼうきよう)』という経典に基づいている。



午後5:50



全員無事に、両子寺にたどりついた。

今回、一番大きな声で「般若心経」を唱えるみなさん。
晴れ晴れとした顔が印象的でした。



私のお寺仲間の尼さん2人も、無事に5日間の荒行を満行され、笑顔が戻ってきました。



この「六郷満山 峯入り」は、神と仏が融合する国東半島しかない、大きなパワーを感じられるドラマだと思わざるを得ません。

みなさん、満行おめでとうございます。
取材やインタビューにお答えいただきまして、ありがとうございました。

本当におつかれさまでした。


明日(4/4)は、両子寺において、満行の儀式、「結願護摩(けちがんごま)」が行われ、すべての行事が終わります。


ケーブルテレビでは、4/9(金)の午後7時から、大分県内CATV局共同制作番組 『週刊ケーブル7』で放送します。
豊後高田市ケーブルネットワークセンターと国東市ケーブルテレビセンターの共同取材です。
どうぞ、お楽しみに!!