大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

お彼岸

今日は、秋分の日
お彼岸(ひがん)の中日(ちゅうにち:なかび)でしたね。

延期された体育祭は、無事に開催できたでしょうか?
組体操は成功したかな?



さて、どうして「彼岸」というのか、知ってるかい?

彼岸とは、宗教のことばです。

迷いのない、悟りの世界が彼岸=彼(か)の岸(きし) =向こう岸。
ところが私たちは、迷いにみちあふれたこの世=此岸(しがん)にいます。


私たちはこの此岸から、彼岸の世界へ到達したいと願っているのですが、
いつもは忙しさに追われ、自分自身を見つめることができません。

よって、このお彼岸の7日間に良い行いをし、ご先祖様への供養や感謝をすることで、
自分を見つめなおし、より豊かな心を持つための期間としているのです。


この時期は、太陽が赤道の上を通過するので、昼と夜の時間が同じになりますね。
太陽は、真東から昇って、真西に沈みます。

これは、右にも左にも流されることなく、まっすぐな気持ちで生きていこうという教えに気付く期間でもありますね。

「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉があります。
生活スタイルをはじめ、体や心の「衣替え」もこの時期です。

さらに、農家にとっては、春の彼岸は種や苗を植える時期、秋の彼岸は収穫の時期にあたります。
春は五穀豊穣を祈って、秋は収穫に感謝してお供えをしますね。
作物を育てる太陽と、自分たちを守ってくれる神様やご先祖様への信仰心も根付いているのが日本です。

宗教と昔からの信仰がコラボした、日本ならではの風習なんですねぇ〜。





彼岸花がきれいに咲きほこっています。
みなさんのまわりも咲いてませんか?

いつの間にか茎を伸ばし、赤い花を咲かせ、いつの間にか消えています。

でも、必ずと言っていいほど、咲く時期をまちがえませんね。


彼岸花は、私たちのご先祖様の化身なのでしょうか?

すっと立って、ぱぁっと咲いている姿に、亡くなったじいちゃんやばあちゃんの顔が思い浮かびます。



彼岸の世界から、すぐ近くまで来てるのかもしれませんね。



以上、お寺の副住職としての日記でした(・人・)