大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

少船プレイバック「33の笑顔」(19)

明日(20日・土)は、地元の子ども会の稲刈り&芋ほりです。収穫に感謝する一日になりそうです。

では、少船プレイバック。


3日目/7月29日

大分県少年の船の団員は、沖縄県糸満市にある「大分の塔」を訪れた。
ここには、太平洋戦争により沖縄で犠牲となった大分県出身の兵士979名が眠っている。


普通に沖縄旅行に来ても、ここに立ち寄ることはほとんどないだろう。
大分県少年の船は、必ずこの地を訪問し、大分の大先輩方に会いに行く。


私たちは、花、線香、そして船内で折った千羽鶴をささげ、手を合わせた。



犠牲者のご冥福を祈り、二度と戦争のない平和な世界を目ざすことを誓って、「ふるさと」を歌った。


日本で戦争が起きないのは、たくさんの方々がしっかりと見守ってくださっているから。


大分の塔で慰霊祭を終え、「ひめゆりの塔」を訪れた。


この塔は、終戦の翌年(1946年)、地元の方々がこの地に散らばっていた遺骨を収集し、
ここに集めてこの碑をつくり、慰霊したのが始まりといわれている。


ガイドさんから話を聞いて、団員たちは手を合わせた。


隣接する「ひめゆり平和祈念資料館」は、1989年に建てられた。
戦争を知らない私たちに戦争の悲惨さを伝え、犠牲となった多くの女学生たちの魂を祭るために。


大分県少年の船では、毎年、講話を聞く。
A,Bグループ各300人でいっぱいいっぱいのホールで、
ひめゆり学徒隊だったお2人が当時の様子を語ってくれた。


みんなの顔は真剣だった。
やはり、戦争の悲惨さは、体験した人ではないと語れない。


展示室に飾ってある写真は、ひめゆり学徒隊の教師と生徒227名の生きた証。


当時の苦しい様子がありのままに記された日記を、時間のたつのも忘れて見入る団員たち。


今後、もしご家族やお友達と沖縄に来ることがあったら、ぜひゆっくり資料館を見学して欲しいと思う。