大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

第1回研修会報告(4)

第1回研修会のレポートも最後です。

午前中の“2時間目”は、「集団行動・集団生活の指導のポイント」と題して、講義を受けました。



講師は、「大分県少年の船の会」の須藤会長さん。
現職の警察官でもあります。



須藤さんが私たちに伝えてくれたことは、ズバリ「愛と危機管理」。

少年の船の乗船経験が豊富な須藤さんは、船内で起こりうる事故をゼロにするために、
私たち大人のスタッフがどのように子どもたちを指導すればよいかを話してくださいました。




要点はこんなことでした。

預かった500人以上の子どもたちを、私たちは親の心で愛すこと。〜リーダーシップは愛である。
集団をまとめることの難しさを知る。
目で話す。叱るときは、叱る。〜この子の10年後のために。
ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)を徹底し、運営委員長を中心に団結をする。
善意であっても、そこには責任がある。
子どもにもわかるように説明をする。
「やってみて、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」



須藤さんの講義は1時間でしたが、
これほど話を聞き終えたときに、「気持ちいいな〜」と感じたことはありません。
私にとって、いろいろ悩みながら第33回を迎えたのですが、
これで、全力を注いで、少船の成功に向け前に進む決心がつきました。

ほかのスタッフも同じ気持ちになったと思います。




リーダーは、2つの班のお世話をする「班つきリーダー」の役目も果たします。
お昼には、自分が受け持つ班長・副班長が決まり、申込書に目を通しています。


第1回研修会は、2日目の午後から各係に分かれて、夕方5時の閉館時間まで会議を続けました。
これでも、時間が足りないくらいです。
おそらく、それぞれの係で、後日集まって打合せや準備を続けることでしょう。


大分県少年の船は、全国で唯一、全行程「船」で研修を行っている都道府県です。
船という逃げ場のない空間の中で、わたしたちは一体感を共有します。
少年の船が始まって33年目。これまでにのべ19800人が経験をしています。
すぐには見えない効果かもしれませんが、続けることに効果が大きくなります。
本当に大切なものは、目には見えません。
私たちが子どもたちに教えることは、たくさんあります。
その実践の時が、2か月を切りました。


↑ リーダー

↑ 運営委員

「第33回大分県少年の船」に関わる全スタッフに、夏スイッチが入りました