大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

少船物語(最終話)

今日は12月31日、大晦日です。早いですね〜。
私の家はお寺ですので、正月を迎えるための掃除や準備が夕方まで続いています

除夜の鐘もつきます。
ライトアップの用意もしなきゃ


昨日の朝、私たちが乗船した「ふじ丸」でショッキングな出来事がありました。

和歌山県沖を航海中のふじ丸で、レストランのコックさんが行方不明になり、海上を捜索中ということなのです。
少年の船の期間中、毎回おいしい食事を作ってくれたコックさんの一人だと思います。
どうか無事に発見されることを祈っています。



さて、5ヶ月にわたって書いてきました「少船物語」ですが、いよいよ

最終話となりました。


途中から少し意識をし始めたのですが、
ちょうど50話、それも今年最後の日の更新となりました。

では、最後のお別れの様子について、みんなの顔を思い浮かべながら書きたいと思います。


第30回大分県少年の船 5日目最終日/2009年8月3日(月)・午後6:30/大在港

雲の切れ間からのぞくオレンジ色の空。
心配していた天気も僕たちの味方をしてくれた。
とうとう、お別れのときがせまる。



大在公共埠頭に、28個の輪ができた。
その中心にいるのは、5日間必死にがんばってくれた高校生の班長

班ごとのお別れセレモニー。



班長が5日間をふり返る。その顔は2種類。
笑顔で語りかける班長と、涙でぐしゃぐしゃの班長だ。

笑顔の班長には、笑顔の副班長と班員。

泣顔の班長には、泣顔の副班長と班員。


どちらとも美しい姿です。



班員を取り囲むのは、5日ぶりのわが子と、わが子の友だちを見つめる家族のみなさん。




お別れセレモニーの内容は、それぞれの班長さんにまかせています。

班長という大役を最後まで立派につとめてくれた班長さん、どんなあいさつをしてくれたのでしょうか?
班長さんは、班長をよくサポートしてくれました。
そして、小学生団員のみんなは、どんなことばで答えたのでしょうか?



どこからともなく、少船のテーマソングである「ともだちになるために」が聞こえてきました。

肩を組んで涙しながら歌っています。
ほかの班も歌い始めました。




5日間の体験で得たもの・・・・たくさんあると思うけど、一番は「友情」かもしれませんね。
小学校5・6年生は、初めて実感する「友情」という感覚。




最後は、5日間を乗り越えたことの喜びと、お互いの再会を祈って、帽子を空に投げました。



団員たちは、それぞれの家族と一緒に、家路につきました。


その後姿を見届け、われわれスタッフも、少船の成功を祝って、帽子を投げました。





雨はやみましたが、そこには、光り輝く大粒の涙が流れていました。

白い客船「ふじ丸」が、その様子をやさしくどっしりと見つめていたような気がします。


来年も、同じ場所で、こんなシーンが見られるといいな。


8月3日 午後7:20撮影


第30回大分県少年の船プレイバック「少船物語」(全50話)
−完−




8月下旬の県内ケーブルテレビ番組で放送したVTR



みなさん、よいお年を