大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

少船物語(第39話)

ファイナルパーティーのラストシーンで、団員のみんなは涙を流しているけど、今日は、僕も涙を流すような出来事がありました。

9月の後半、僕はケーブルテレビの仕事で、国東市役所近くの河川敷の彼岸花を撮影し、放送をしました。
その日、一日かけて市内をめぐって彼岸花を撮影したのですが、この場所の彼岸花はすごくぎっしり咲きほこっていました。

今日、その放送をご覧になったおばあちゃんが職場にやってきて、「彼岸花を撮影してくれてありがとう」って、お茶菓子をプレゼントしていただきました。

実は、その彼岸花を植えて、育てたのは、このおばあちゃんだったのです。

僕は、断わりもなく撮影してすみませんと謝ったのですが、そうではなくて、きれいに撮ってくれた感謝の気持ちを届けに来てくれたのです。

とてもうれしくて、感激して、涙が出そうでした。
やっててよかったこの仕事・・って思いましたね。



では、昨日に引き続き、8月2日夜のファイナルパーティーのエンディングをプレイバック。


「ステージの班長さん、かわいい班員たちが待っていますよ」

班長たちが自分の班に戻りました。
もう、班員たちが泣きじゃくっています。




自然と肩を組まれ、もう一度、「ともだちになるために」を歌いました。
もっと泣いちゃいましたね。




苦しかったこと、楽しかったこと、けんかしたこと、笑いあったこと、
おこられたこと、ほめられたこと、助け合ったこと、はいたこと、

いろんな思い出が頭の中をかけめぐったことでしょう。





大好きな班長のお兄さんやお姉さんと別れるのはイヤ

仲良くなった班のお友だちと離れるのやイヤ

思い出いっぱいのふじ丸から降りるのはイヤ




複雑な胸の中。

班長はやさしく涙をふいてあげました。




ファイナルパーティーが終わりを告げても、この雰囲気はしばらく続きました。
なかなか、部屋に戻ろうとしません。

でも、スタッフは何も言いません。
この時間も計算済みなのです。


班長や副班長たちが涙を流しながら、「はい、静かに部屋に行こうね」と声をかけます。


やがて、あんだけにぎわっていたパシフィックホールに、静寂(せいじゃく)が訪れました。

たぶん、団員のみんなは、それぞれのベッドで、枕をぬらしたことでしょう