大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

少年の船の思い出(2)

私が2度目に少年の船に乗ったのは、今から13年前、平成6年の第15回でした。
そのときは、生活係&9・11班の班付リーダーとして乗船させていただきました。

使った船は、「サンシャインふじ」(8000トン)。



写真は、出港の時ですね。紙テープの波がなつかしい。
(今は、ごみゼロおおいた運動の一環として、紙テープは使っていません)


今年の「ふじ丸」(23000トン)と比較すると小さいですが、いかにも“研修のための船”らしく、寝室は一区画24人が、ざこ寝できる状態でした。
「ふじ丸」は最大4人の個室ですからねぇ。

何よりも、毎晩の入浴は少年の船に代々語り継がれている話があります。

船内の浴室は男女各1つ。



写真のように、1つの班(当時は15名程度)が入ると浴槽は満員です。
じつは、この写真には写っていませんが、洗い場に15人、脱衣所で寝間着を着ろうとしている15人がいます。
そして、側室の外廊下には、下着一枚になっている15人と、順番待ちの班が待っています。

当時は、乗船者数が800人(スタッフ除く)で、44班ありましたので、一班あたりの入浴時間はなんと、たったの3分でした。
私たち生活係は、その入浴タイム2時間のあいだ、「早くぬげー」とか「早く入れ〜」・「はい、あがれ!」と叫んでいた記憶があります。

初日は慣れない入浴に戸惑い、3分という時間はもちろん守れません。

でも、日がたつにつれて要領を得てきます。
外の廊下では裸にタオル巻き状態でスタンバイ、すでに班長が班員それぞれの頭にシャンプーをかけておき、洗い場に入ってすぐ泡立てて全身まで洗い、あとは数人まとめてシャワーをかけてフィニッシュ!
なんと「まだ出らんでいいぞ」と、リーダーに言わせるようになりました。

子どもたちは成長しました。集団行動の成果が実ったのです。

この3分間の入浴ですが、今の船は、大浴場を日によって使える班を限定していますし、寝室にシャワーがついているので、昔のような風呂は戦場という状態ではなくなりましたね。

子どもたちのアンケート結果でも、「船内で思い出に残っているものは?」の問いに、「入浴」という回答が、�@別れのつどい、�A食事 につづいて第3位にランクインしていました。

このブログを見ていただいているみなさんの中にも、3分間の入浴体験者がいらっしゃるんじゃないですか?