大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

第1回研修会報告(4)

5月25日〜26日にゆふの丘プラザで開催された「第1回研修会」のレポート(最終回)です。
参加しているのは運営委員・リーダー合わせて30人です。

2日目の午後1時からは全体研修「講義」です。
講師は、「大分県少年の船の会」の須藤会長さん。現役の警察官です。



須藤さんが私たちに伝えてくれたことは、「愛と危機管理」。



少年の船の乗船経験が豊富な須藤さんは、船内で起こりうる事故をゼロにするために、
私たち大人のスタッフがどのように子どもたちを指導すればよいかを話してくださいました。
特に今回は、使用する船が変わるということで、スタッフ誰もが初心に戻って運営に携わらなければなりません。



要点はこんなことでした。

預かった500人以上の子どもたちを、私たちは親の心で愛すこと。〜リーダーシップは愛である。
集団をまとめることの難しさを知る。
目で話す。叱るときは、叱る。〜この子の10年後のために。
ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)を徹底し、運営委員長を中心に団結をする。
善意であっても、そこには責任がある。
子どもにもわかるように説明をする。
良いところはほめる! 見つけてほめる!!



お話を聞いて、運営委員・リーダーのみなさんの意識が高まったことと思います。
須藤さんの講義は、6月16日の「第2回研修会」でも、班長・副班長に対して行なわれます。


リーダーは、2つの班のお世話をする「班つきリーダー」の役目も果たします。




この日、自分が受け持つ班長・副班長が決まり、申込書に目を通しました。




1時間の講義のあとも各係に分かれて、夕方5時の閉館時間まで会議を続けました。
これでも、時間が足りないくらいです。
おそらく、それぞれの係で、後日集まって打合せや準備を続けることでしょう。



大分県少年の船は、全国で唯一、全行程「船」で研修を行っている都道府県です。

長期間、船という逃げ場のないの空間の中で、わたしたちは一体感を共有します。
電車や飛行機が目的地までの交通手段である団体旅行とは、目的が違います。

少年の船が始まって34年目。これまでにのべ20000人以上の子どもたちが経験をしています。
すぐには見えない効果かもしれませんが、続けることに効果が大きくなります。
本当に大切なものは、目には見えません。

私たちはプロ指導者ではないけれど、心を込めて子どもたちの成長のお手伝いをさせていただきます。
そして私たちも成長します。
その実践の時が、2か月を切りました。



「第34回大分県少年の船」に関わる全スタッフに、夏スイッチが入りました。