大分県少年の船ブログ

「大分県少年の船の会」が開設する少船情報ブログです。 「第44回大分県少年の翼」開催決定!

父も私も映像人間です

3月末まで私は国東市ケーブルテレビセンターで映像制作の仕事をしていました。
人事異動により、4月からは広報紙「市報くにさき」の編集担当に変わりました。
そんなわけで、私が影響を受けた人物について、今回はプライベートの内容でございます。



大分合同新聞が昭和46年11月に掲載してくれた父親の記事です。
もちろん僕が生まれる前のことです。 記事の全文を入力します。

『好評 わが町の記録映画(安岐町教委製作)
名物行事を次々収録 大活躍の中野さん 部落ごとに巡回上映』


安岐町教育委員会は町内の無形文化財やスポーツ大会、大きな行事などを8ミリフィルムに収録して保存するとともに、町内を巡回して上映、町民に喜ばれている。

 録画作業は(昭和)41年2月の御田植えまつりをきっかけに始めた。このまつりは町内はもちろん県を代表する民俗行事。それだけに後世に資料として残したいと、借り物のカメラで撮影した。その後、町内の文化財や民俗行事など録画したいものは多かったが、カメラは借り物、映写機もないので思うにまかせなかった。ところが、45年10月、町内の盆踊りを資料として保存したらとの声が高まり、町が20万円余りの予算で機械類をそろえた。カメラマンは中野昭純社会教育主事(29)。
 町内の盆踊りは旧町村ごとに違うので5種類ある。このため各地区で最も上手な部落(地区)が代表で町内盆踊り大会を開き、この模様を収録した。次いでことし夏には、踊り子不足から消えようとしている町内富永に伝わる岩戸かぐらと中学水泳記録会、さらに秋には全国柑橘研究大会の一行が町内を訪れたさいの模様、そして町最大の出来事である新大分空港の開港と、次々に撮影した。
撮影したフィルムの数は9巻。一つのテーマの上映時間は30分から1時間。「安岐町の盆踊り」は1時間者。各地区の代表の踊りだけに町民みんなが上映を希望、あちこちの部落を巡回して上映している。
 中野さんは撮影をはじめ関係の仕事を一手に引き受けている。撮影したフィルムの編集や、解説文を書き、たまには解説者として自分で声の出演。またバックミュージックの選定、録音。フィルムが完成したあとの上映技術の役割と一人何役もの活躍ぶり。
 いま新大分空港の模様をとったフィルムの編集にかかっている。オールカラーの美しい画面。撮影には2日かかった。町中央公民館の女子職員に説明を吹き込んでもらっているが、その説明文を作るのに資料を集めたりの苦労も大変だった。中野さんの仕事は幅広いので、勤務中にこれだけにかかり切ることは許されない。自宅での夜業もしばしば。
 だが中野さんはフィルムと取り組んでいると楽しい。この楽しい気持ちがフィルムにも現れているのか、「教育委員会はいいことを始めた」と町民に好評。新空港を見物に行けない人たちは、いま編集中の空港のフィルムが早く出来て巡回上映されるのを待っている。
大分合同新聞 昭和46(1971)年11月25日)


自分はまだまだ親父の足元にも及びません。でも、影響を受けたのは言うまでもありません。
近いうちにケーブルテレビ担当に戻って、記録映像を収めたいと思っています。
ちなみに親父はそのフィルムを必死に探しています(笑)