少船物語(第49話)
メりークリスマス
久しぶりの「少船物語」だ。そして、このプレイバックも、残りあと2話となりました。
最後までよろしく〜
少年の船5日目/8月3日(月)・午後5:30/大在公共ふ頭
雨がやみました。
キセキです。
晴れ男の私のおかげです
多くの家族のみなさんが待っている中、600人の団員の下船が始まりました。
この下船についても、順番や船内でスタンバイする場所がマニュアルで決められています。
みんな、落ち着いて下船していたでしょ
タラップの出口では、ふじ丸の船長さんをはじめ、たくさんのクルー(船員さん)たちが見送ってくれました。
♪「ともだちになるために」のテーマソングが、ふじ丸のデッキに流れています。
名残惜しそうに、ふじ丸を降りる小学生団員たち。
その手には重い荷物とお土産がかかえられています。
出港の日とはちょっと変わった顔つき。
そして、毅然(きぜん)とした整列。
班長や副班長は。「最後や、しっかり並べ」と指示をします。
それにきちんと行動する班員たち。
その姿は、家族のみなさんにもはっきりと確認できましたね。
5日間の研修の成果が表れています。
保護者のみなさんに見ていただきたかった姿です。
全ての班が下船するまで、約30分くらいかかったでしょうか?
6:00、解団式を行ないました。
大分県生活環境部の城井部長が、県知事に代わって帰県の報告。
「600名の団員は、日焼けした姿とともに、無事にここ大在港に帰ってまいりました。」
続いて、団員を代表して、19班の安部君があいさつをしてくれました。
「いっしょに楽しんだ班の友達、僕たちを見守ってくれたリーダー、班長、副班長と、この船に参加させてくれた家族がいたからこそ、たくさんの経験や思い出を作ることができました。」
600人全員が感じていた気持ちを、安部君が代弁してくれました。
本当にすばらしいあいさつでしたね。
最後に後藤団長のあいさつ。
「充実感・達成感・責任感という大きな缶詰を全員が持って帰りました。
保護者のみなさん、どうかお子さんを強く抱きしめてあげてください。」
この時、僕もウルルンときましたね。
最後は、大分県少年の船の合言葉・・・
「みんな〜、元気」 「元気〜」で締めくくりました。
5日間で一番大きな「元気」の声。一番大きな「笑顔」。
実は、去年もその前も、解団式の司会をしたのですが、緊張していて、「みんな元気」をするのを忘れていました。
3年目の正直・・・ということで、やっと実現できました。
私の任務も終了です。
今夜はクリスマスイブということで、チキンと山芋と酢豚を食べながら、ふじ丸ワインを飲みました。
みんなはどんなクリスマス
次回は、いよいよ感動の最終回です。